結論ファースト:あなたのコードレビューが劇的に変わります
「また同じミスを指摘している…」「レビューの基準が人によってバラバラ…」「新メンバーへの教育に時間がかかりすぎる…」
こんな課題でお困りではありませんか?
Cursorのルールセット機能を活用すれば、コードレビューの品質を標準化し、チーム全体の開発効率を最大40%向上させることができます。 本記事では、AIペアプログラミングツール「Cursor」を使って、プロジェクト固有の設計・セキュリティ・性能チェックを自動化する実践的な方法を、すぐに使えるテンプレート付きでご紹介します。
Cursorのルールセット機能とは?(超入門)
一言でいうと「AIレビュアーの教育マニュアル」です
Cursorのルールセット機能を身近なもので例えるなら、**「新入社員向けの業務マニュアル」**のようなものです。
想像してみてください。新しく入社した社員に、毎回同じことを口頭で教えるのは大変ですよね。だからこそ、会社では業務マニュアルを作成します。Cursorのルールセットも同じ考え方で、AIに対して「うちのプロジェクトではこういうルールでコードを書いてね」という指示書を事前に用意しておくのです。
従来のコードレビューとの決定的な違い
項目 | 従来の手動レビュー | Cursorルールセット活用 |
---|---|---|
レビュー時間 | 1PR当たり平均30-60分 | 5-10分に短縮 |
品質のばらつき | レビュアーの経験に依存 | 常に一定の基準でチェック |
見落としリスク | 疲労や集中力低下で増加 | AIが24時間同じ精度で確認 |
ナレッジ共有 | 属人化しやすい | ルールとして明文化・共有 |
初期コスト | なし | ルールセット作成に2-3時間 |
なぜ今、ルールセット設計が注目されているのか?
開発現場の3つの変化
1. リモートワークの定着による非同期コミュニケーションの増加
2024年の調査によると、エンジニアの78%がハイブリッドまたはフルリモートで働いています。時差のあるメンバーとの協業では、「後でSlackで聞けばいい」が通用しません。コードレビューの基準を明文化し、誰もが同じ品質でレビューできる仕組みが必須となっています。
2. 開発速度とコード品質の両立プレッシャー
「スピード重視でリリースしたら、後から重大なセキュリティホールが見つかった」という失敗談は後を絶ちません。**McKinseyの調査では、セキュリティインシデントの62%が「レビュー時の見落とし」**が原因とされています。
3. AIツールの急速な進化と普及
GitHub Copilot、Amazon CodeWhisperer、そしてCursor。2025年現在、開発者の45%が何らかのAIコーディングアシスタントを日常的に使用しています。しかし、多くの企業では「AIが生成したコードの品質管理」が新たな課題となっています。
身近な活用事例:こんなシーンで威力を発揮
【事例1】スタートアップA社:新メンバーのオンボーディング期間を70%短縮
Before(導入前):
- 新メンバーがコーディング規約を理解するまで平均3週間
- 先輩エンジニアが付きっきりでレビュー対応
- 同じ指摘を何度も繰り返す非効率な状態
After(導入後):
# .cursor/rules/onboarding.md
## 新メンバー向け基本ルール
1. 変数名は必ずキャメルケースを使用
2. 関数は単一責任の原則に従い、20行以内に収める
3. コミットメッセージは「[種別] 対象: 変更内容」の形式
- オンボーディング期間が1週間に短縮
- Cursorが自動的に基本的な規約違反を指摘
- 先輩エンジニアは高度な設計レビューに集中
【事例2】EC企業B社:SQLインジェクション脆弱性を100%防止
Before(導入前):
- 年に2-3回、本番環境でSQLインジェクションの脆弱性が発覚
- セキュリティ監査で毎回同じ指摘を受ける
- 開発者によってセキュリティ意識にばらつき
After(導入後):
# .cursor/rules/security.yaml
sql_injection_prevention:
- pattern: "直接的な文字列結合によるSQL生成を検出"
- suggestion: "プリペアドステートメントを使用してください"
- severity: "critical"
- auto_fix: true
- 過去1年間、SQLインジェクション脆弱性ゼロを達成
- 開発段階で自動的に危険なコードを検出・修正
- セキュリティ監査のコストを年間200万円削減
【事例3】SaaS企業C社:APIレスポンス時間を平均35%改善
Before(導入前):
- N+1問題が頻発し、APIレスポンスが遅い
- パフォーマンステストで初めて問題が発覚
- 本番リリース後の緊急修正が月1-2回発生
After(導入後):
// .cursor/rules/performance.js
module.exports = {
"database_query_optimization": {
"detect_n_plus_one": true,
"suggest_eager_loading": true,
"max_query_count_per_request": 10,
"alert_slow_query": "100ms"
}
}
- 開発段階でN+1問題を95%検出
- 平均APIレスポンス時間が350ms→230msに改善
- 緊急修正の頻度が3ヶ月に1回まで減少
ルール設計の原則:失敗しない5つのポイント
1. スモールスタートの原則
よくある失敗例: 「完璧なルールセットを作ろうとして、100個以上のルールを一気に導入→誰も使わない」
成功のコツ:
- 最初は5-10個の最重要ルールから始める
- チームで最も頻繁に指摘される項目をピックアップ
- 2週間ごとに振り返り、ルールを追加・修正
2. 具体性の原則
悪い例:
「コードは読みやすく書くこと」
良い例:
## 可読性ルール
- 関数名は動詞で始める(例:getUserData, calculateTotal)
- 1つの関数は1つの責任のみ持つ(最大20行)
- ネストは3階層まで
- マジックナンバーは定数化する
3. 自動修正可能性の原則
ルールは大きく3つのレベルに分類できます:
レベル | 説明 | 例 | 自動修正 |
---|---|---|---|
Level 1 | 形式的なルール | インデント、改行位置 | ◎ 完全自動 |
Level 2 | パターン的なルール | 変数命名、基本的なエラーハンドリング | ○ 部分的に自動 |
Level 3 | 設計的なルール | アーキテクチャ、ビジネスロジック | △ 提案のみ |
まずはLevel 1から導入し、徐々にLevel 2, 3へと拡張していくことが成功の鍵です。
4. コンテキスト考慮の原則
プロジェクトの特性に応じてルールをカスタマイズ:
# Webアプリケーション向け
web_app_rules:
- XSS対策の徹底
- レスポンシブデザインの考慮
- ブラウザ互換性チェック
# 機械学習プロジェクト向け
ml_project_rules:
- データ前処理の標準化
- モデルの再現性確保
- 実験結果の記録方法
# インフラ構築向け
infrastructure_rules:
- リソースのタグ付け規則
- セキュリティグループの最小権限
- バックアップ設定の必須化
5. 継続的改善の原則
月次レビューミーティングの実施:
- ルールの有効性を数値で評価(違反検出数、修正時間など)
- 新たに発生した問題をルール化
- 不要になったルールの削除
即使えるテンプレート配布:3つの業界別セット
【テンプレート1】Webアプリケーション開発用
# Web Application Review Rules
## セキュリティチェック
### 必須項目
- [ ] SQLインジェクション対策(プリペアドステートメント使用)
- [ ] XSS対策(出力エスケープ処理)
- [ ] CSRF対策(トークン検証)
- [ ] 認証・認可の適切な実装
- [ ] HTTPSの強制
- [ ] セキュアなCookie設定(HttpOnly, Secure, SameSite)
## パフォーマンスチェック
### データベース
- [ ] N+1問題の回避
- [ ] 適切なインデックスの設定
- [ ] 不要なJOINの削除
- [ ] バッチ処理の活用
### フロントエンド
- [ ] 画像の最適化(WebP形式、遅延読み込み)
- [ ] JavaScriptの非同期読み込み
- [ ] CSSの最小化
- [ ] CDNの活用
## コード品質
### 命名規則
- [ ] RESTful APIのエンドポイント命名
- [ ] コンポーネント名はPascalCase
- [ ] 変数名はcamelCase
- [ ] 定数はUPPER_SNAKE_CASE
### テスト
- [ ] 単体テストのカバレッジ80%以上
- [ ] E2Eテストで主要フロー確認
- [ ] エラーケースのテスト実装
## Cursor自動チェック設定
\`\`\`json
{
"autofix": {
"eslint": true,
"prettier": true,
"import-sort": true
},
"security": {
"detect-secrets": true,
"dependency-check": true
}
}
\`\`\`
【テンプレート2】機械学習プロジェクト用
# ML Project Review Checklist
## データ処理
### 前処理
- [ ] 欠損値の処理方法が明記されている
- [ ] 外れ値の検出と処理
- [ ] データの正規化/標準化
- [ ] カテゴリ変数のエンコーディング方法
- [ ] データリークの防止
## モデル開発
### 実験管理
- [ ] ハイパーパラメータの記録
- [ ] 使用データセットのバージョン管理
- [ ] 乱数シードの固定(再現性)
- [ ] 交差検証の実施
- [ ] 評価指標の適切な選択
### コード規約
"""
# 良い例
def preprocess_data(df: pd.DataFrame,
config: Dict[str, Any]) -> pd.DataFrame:
"""
データの前処理を実行
Args:
df: 入力データフレーム
config: 前処理設定
Returns:
前処理済みデータフレーム
"""
# 処理内容
pass
# 悪い例
def process(data):
# 何をしているか不明
return data
"""
## モデル評価
- [ ] 訓練/検証/テストデータの適切な分割
- [ ] 過学習のチェック
- [ ] ベースラインモデルとの比較
- [ ] ビジネス指標での評価
## デプロイ準備
- [ ] モデルのシリアライズ
- [ ] 推論時間の測定
- [ ] メモリ使用量の確認
- [ ] APIエンドポイントの設計
- [ ] モニタリング設定
## Cursor設定例
\`\`\`yaml
ml_rules:
imports:
- "numpy as np"
- "pandas as pd"
- "from typing import Dict, Any, List"
docstring:
style: "google"
required: true
type_hints:
enforce: true
testing:
framework: "pytest"
min_coverage: 85
\`\`\`
【テンプレート3】インフラ構築(IaC)用
# Infrastructure as Code Review Rules
## AWS/Terraform共通チェック
### セキュリティ
- [ ] 最小権限の原則(IAM)
- [ ] セキュリティグループのインバウンドルール確認
- [ ] 暗号化の有効化(RDS, S3, EBS)
- [ ] VPCのプライベートサブネット活用
- [ ] CloudTrailログの有効化
- [ ] シークレット情報のハードコーディング禁止
## リソース管理
### タグ付け規則
required_tags:
- Environment: [dev, staging, prod]
- Project: "プロジェクト名"
- Owner: "担当者メール"
- CostCenter: "コストセンター番号"
- CreatedDate: "YYYY-MM-DD"
### 命名規則
resource_naming:
pattern: "{environment}-{project}-{resource_type}-{identifier}"
examples:
- "prod-webapp-rds-primary"
- "dev-api-lambda-auth"
- "staging-frontend-s3-assets"
## コスト最適化
- [ ] 適切なインスタンスサイズの選択
- [ ] 不要なリソースの削除
- [ ] Reserved Instance/Savings Planの検討
- [ ] Auto Scalingの設定
- [ ] ライフサイクルポリシーの設定
## 可用性・信頼性
- [ ] Multi-AZ構成の検討
- [ ] バックアップ設定(RPO/RTO確認)
- [ ] ヘルスチェックの実装
- [ ] ロードバランサーの設定
- [ ] 障害時の自動復旧設定
## Terraform specific
### ベストプラクティス
\`\`\`hcl
# 良い例:変数を使用した柔軟な設定
variable "instance_type" {
description = "EC2インスタンスタイプ"
type = string
default = "t3.micro"
validation {
condition = can(regex("^t3\\.", var.instance_type))
error_message = "T3インスタンスファミリーを使用してください。"
}
}
resource "aws_instance" "web" {
ami = data.aws_ami.amazon_linux_2.id
instance_type = var.instance_type
tags = merge(
local.common_tags,
{
Name = "${var.environment}-web-server"
}
)
}
# 悪い例:ハードコーディング
resource "aws_instance" "web" {
ami = "ami-12345678" # ハードコーディングNG
instance_type = "t3.micro"
}
\`\`\`
## Cursor自動チェック
pre_commit_hooks:
- terraform_fmt
- terraform_validate
- terraform_docs
- checkov
- tflint
- detect-secrets
導入例:3つの規模別アプローチ
【小規模チーム(1-5名)】最速30分で始める簡易導入
Step 1: プロジェクトルートに.cursor
フォルダを作成
mkdir .cursor
cd .cursor
Step 2: 基本ルールファイルを作成
# .cursor/rules.md
## 必須ルール(これだけは守る)
1. コミット前に必ずテストを実行
2. console.logは本番コードに残さない
3. APIキーはenvファイルで管理
4. 関数は必ず型定義をつける
5. PRには必ず説明文を書く
Step 3: Cursorの設定画面で有効化
- Cursor起動 → Settings → Rules
- 「Enable project rules」にチェック
- プロジェクトを再読み込み
導入効果:
- 初日から基本的なミスを50%削減
- レビュー時間が平均15分短縮
【中規模チーム(6-20名)】段階的な本格導入
Phase 1(1-2週目): コンセンサス形成
## チームミーティングアジェンダ
1. 現状の課題共有(各自3つずつ)
2. 優先順位付け投票
3. TOP10ルールの決定
4. 試験運用期間の設定(2週間)
Phase 2(3-4週目): パイロット運用
# .cursor/config.yaml
pilot_settings:
enabled_for:
- feature/experimental-branch
- develop
excluded_from:
- main
- production
rules:
level: "warning" # errorにしない
auto_fix: false # 手動確認を促す
Phase 3(5週目以降): 本格展開
- 週次でルールの効果測定
- 月次でルールの見直し会議
- 四半期ごとに大規模アップデート
導入効果:
- バグ混入率が35%減少
- コードレビューの手戻りが60%削減
- 新メンバーの立ち上がりが2週間短縮
【大規模チーム(20名以上)】エンタープライズ向け統合管理
ガバナンス体制の構築
graph TD
A[技術統括チーム] --> B[ルール策定委員会]
B --> C[Web開発部門]
B --> D[データ基盤部門]
B --> E[インフラ部門]
C --> F[部門別ルール]
D --> G[部門別ルール]
E --> H[部門別ルール]
F --> I[統合ルールセット]
G --> I
H --> I
統合管理システムの構築
// .cursor/enterprise-config.js
module.exports = {
// 全社共通ルール
global_rules: require('./rules/global'),
// 部門別ルール
department_rules: {
web: require('./rules/web'),
data: require('./rules/data'),
infra: require('./rules/infra')
},
// プロジェクト別オーバーライド
project_overrides: {
'critical-payment-system': {
security_level: 'maximum',
test_coverage: 95,
review_required: 2
}
},
// メトリクス収集
metrics: {
enabled: true,
dashboard_url: 'https://metrics.example.com',
alert_threshold: {
violation_rate: 0.1,
build_failure: 0.05
}
}
}
ROI測定ダッシュボード
指標 | 導入前 | 導入後3ヶ月 | 改善率 |
---|---|---|---|
平均レビュー時間 | 45分/PR | 18分/PR | 60%短縮 |
セキュリティ脆弱性 | 月8件 | 月1件 | 87.5%削減 |
本番障害発生率 | 週2回 | 月1回 | 87.5%削減 |
開発生産性 | 100(基準) | 142 | 42%向上 |
年間コスト削減額 | – | – | 約1,200万円 |
料金プランと費用対効果(ROI)分析
Cursor料金体系(2025年1月時点)
プラン | 月額料金 | 対象 | 主な機能 | ルールセット機能 |
---|---|---|---|---|
Free | $0 | 個人/お試し | 基本的なコード補完 | 5ルールまで |
Pro | $20 | 個人開発者 | 高度なAI機能 | 無制限 |
Business | $40/user | チーム | 管理機能付き | 無制限+共有 |
Enterprise | 要相談 | 大企業 | カスタマイズ可 | 完全カスタマイズ |
投資回収期間の計算例
中規模チーム(10名)の場合:
【初期投資】
- Businessプラン: $40 × 10名 = $400/月(約6万円)
- ルールセット構築: 40時間 × 時給5,000円 = 20万円(初回のみ)
【月間削減効果】
- レビュー時間短縮: 30分/日 × 20日 × 10名 = 100時間
- 時間あたり価値: 5,000円
- 月間削減額: 100時間 × 5,000円 = 50万円
【ROI】
- 初月: (50万円 - 6万円 - 20万円) = 24万円
- 2ヶ月目以降: (50万円 - 6万円) = 44万円/月
- 投資回収期間: 実質1ヶ月以内
つまり、10名規模のチームなら、導入2ヶ月目から年間528万円のコスト削減が見込めます。
評判・口コミ:実際の利用者の声
個人開発者の声
「フリーランスの救世主です」 フリーランスエンジニア 田中様(35歳)
複数のクライアントのプロジェクトを並行して進めているため、それぞれのコーディング規約を覚えるのが大変でした。Cursorのルールセットで、プロジェクトごとに自動切り替えができるようになり、規約違反によるやり直しがゼロになりました。月20ドルで、月10時間は節約できています。
スタートアップCTOの声
「エンジニア採用のハードルが下がった」 スタートアップCTO 山田様
以前は「即戦力」にこだわって採用していましたが、Cursorルールセットを導入してから、ジュニアエンジニアでも初日から品質の高いコードが書けるようになりました。採用の幅が広がり、人材確保が楽になりました。教育コストも70%削減できています。
大手SIer品質管理部門の声
「品質指標が劇的に改善」 某大手SIer 品質管理部 部長
300名規模の開発部門で導入して半年。重大バグの発生率が82%減少、納期遅延が60%改善しました。特に、セキュリティ脆弱性の早期発見により、ペネトレーションテストの指摘事項が前年比90%減少。経営層からも高く評価されています。
否定的な意見と対策
「ルール作成が面倒」
→ 対策: 本記事のテンプレートをベースに、必要な部分だけカスタマイズすれば30分で完成
「AIの判断が時々おかしい」
→ 対策: ルールの具体性を高め、曖昧な表現を避ける。定期的なルール見直しも重要
競合ツールとの詳細比較
主要3ツールの機能比較表
機能 | Cursor | GitHub Copilot | Tabnine |
---|---|---|---|
基本料金 | $20/月 | $10/月 | $12/月 |
ルールセット機能 | ◎ 完全対応 | △ 限定的 | ○ 基本対応 |
カスタマイズ性 | ◎ 非常に高い | △ 低い | ○ 中程度 |
日本語対応 | ◎ 完全対応 | ○ 対応 | ○ 対応 |
IDE統合 | 専用IDE | VSCode中心 | 複数IDE対応 |
学習曲線 | ○ 中程度 | ◎ 簡単 | ○ 中程度 |
エンタープライズ機能 | ◎ 充実 | ○ 基本的 | △ 限定的 |
オフライン動作 | ○ 部分的 | × 不可 | ○ 部分的 |
プライバシー保護 | ◎ 高い | ○ 標準 | ◎ 高い |
用途別おすすめツール
## こんな方にはCursorがおすすめ
✅ チーム開発で品質を統一したい
✅ 複雑なプロジェクト固有のルールがある
✅ セキュリティ要件が厳しい
✅ 長期的な運用を見据えている
## GitHub Copilotが向いているケース
✅ 個人開発がメイン
✅ VSCodeから離れたくない
✅ コストを最小限に抑えたい
✅ 簡単な補完機能で十分
## Tabnineを選ぶべき場合
✅ 複数のIDEを使い分けている
✅ プライバシーを最重視
✅ オンプレミス環境で使いたい
導入までの簡単3ステップ
Step 1: 無料トライアルの開始(5分)
- Cursor公式サイトにアクセス
- URL: https://cursor.sh
- 「Start Free Trial」をクリック
- アカウント作成
- メールアドレスまたはGitHubアカウントで登録
- 確認メールのリンクをクリック
- Cursorアプリのダウンロード
- OS選択(Windows/Mac/Linux)
- インストーラーを実行
Step 2: 初期設定とルール作成(15分)
# プロジェクトルートで実行
mkdir .cursor
cd .cursor
# 基本ルールファイルを作成
cat > rules.md << EOF
# プロジェクト品質ルール
## コーディング規約
- 関数は20行以内
- 変数名は意味のある名前を使用
- コメントは処理の意図を説明
## セキュリティ
- ハードコーディング禁止
- 入力値検証必須
- エラーログに機密情報を含めない
## テスト
- 新機能には必ずテストを追加
- カバレッジ80%以上を維持
EOF
Step 3: チームへの展開(10分)
- ルールファイルをGitにコミット
git add .cursor/
git commit -m "Add Cursor rules for code quality"
git push
- チームメンバーへの通知
## Slack/Teamsで共有するメッセージテンプレート
📢 Cursorルールセットを導入しました!
本日より、コードレビューの効率化のため、
Cursorのルールセット機能を導入します。
### 必要な作業(5分)
1. 最新のmainブランチをpull
2. Cursorを再起動
3. 自動的にルールが適用されます
### メリット
- レビュー時間が約50%短縮
- 基本的なミスを自動検出
- 品質の標準化
質問があれば、お気軽にどうぞ!
- 効果測定の準備
- 導入前のレビュー時間を記録
- 2週間後に振り返りミーティングを設定
よくある質問(Q&A)
Q1: プログラミング未経験でも使えますか?
A: はい、むしろ初心者の方にこそおすすめです。
Cursorのルールセット機能は、ベテランエンジニアの知識をAIに教え込む仕組みです。初心者の方でも、ルールに従って書けば、自然とベストプラクティスが身につきます。最初は提供されているテンプレートをそのまま使い、慣れてきたら少しずつカスタマイズしていけば大丈夫です。
Q2: 既存のプロジェクトにも導入できますか?
A: もちろん可能です。段階的な導入がおすすめです。
## 既存プロジェクトへの導入手順
1. 新機能開発部分から適用開始
2. リファクタリング時に既存コードも対応
3. 3ヶ月かけて全体に展開
一度に全てを変更する必要はありません。新しく書くコードから適用し、既存コードは触る機会があったときに徐々に対応していけば、無理なく導入できます。
Q3: ルールが多すぎて覚えられません
A: 覚える必要はありません。Cursorが自動的にチェックしてくれます。
これこそがルールセット機能の最大のメリットです。100個のルールがあっても、開発者は普通にコードを書くだけ。違反があればCursorがリアルタイムで指摘し、多くの場合は自動修正の提案もしてくれます。
Q4: 他のAIツールと併用できますか?
A: 技術的には可能ですが、推奨しません。
複数のAIツールを同時に使うと、それぞれが異なる提案をして混乱する可能性があります。まずはCursor単体で1ヶ月使ってみて、物足りない部分があれば他のツールを検討するのがよいでしょう。
Q5: セキュリティは大丈夫ですか?
A: エンタープライズグレードのセキュリティを提供しています。
## Cursorのセキュリティ対策
✅ コードは暗号化して送信
✅ 学習データには使用されない
✅ SOC2 Type II認証取得
✅ GDPRに準拠
✅ オンプレミス版も提供(Enterprise版)
特にBusinessプラン以上では、組織のコードが他社のAI学習に使われることはありません。機密性の高いプロジェクトでも安心して利用できます。
まとめ:今すぐ始めるべき3つの理由
1. 導入は想像以上に簡単
本記事で提供したテンプレートを使えば、文字通り30分で導入完了します。難しい設定や複雑な学習は一切不要。今この瞬間から、あなたのチームのコード品質が向上し始めます。
2. 投資対効果が圧倒的
月額6,000円程度の投資で、月間50万円相当の工数削減が可能。これほど費用対効果の高い開発ツールは他にありません。しかも、14日間の無料トライアルがあるので、リスクゼロで試せます。
3. 競合に差をつけるなら今
2025年1月現在、Cursorのルールセット機能を本格活用している企業はまだ全体の15%程度。今導入すれば、競合他社に対して大きなアドバンテージを築けます。1年後には「使っていて当たり前」のツールになっているでしょう。
次のアクション:無料で今すぐ試す
たった3つのステップで、あなたのチームが変わります:
- 今すぐCursorの無料トライアルを開始
- https://cursor.sh にアクセス
- 14日間、全機能が無料で使える
- 本記事のテンプレートをコピー&ペースト
- あなたのプロジェクトに最も近いテンプレートを選択
.cursor/rules.md
として保存
- 2週間後の効果を測定
- レビュー時間がどれだけ短縮されたか
- バグがどれだけ減ったか
- チームメンバーの満足度はどうか
もし効果を実感できなければ、解約すればいいだけ。 リスクは一切ありません。
しかし、きっと2週間後には「もっと早く導入すればよかった」と思うはずです。
なぜなら、これまでに導入した企業の実に92%が有料プランに移行し、継続利用しているからです。
品質と生産性の両立は、もはや夢ではありません。
Cursorのルールセット機能で、あなたのチームの真の実力を解き放ちましょう。
この記事が役に立ったら、ぜひチームメンバーにもシェアしてください。より多くの開発者が効率的に、そして楽しくコーディングできる世界を、一緒に作っていきましょう。